「備えあれば憂いなし」

準備が整っていれば、どんな事が起きても案ずることはない、日ごろからの準備が大事である、などの意味の表現。 
 ― 実用日本語表現辞典 より。

「憂い」は「患い」と書くこともあるそうです。
患い事は少ない方がいい。だからこそきちんと備えていたつもりでした。
単に予備を作るだけでなく、さらに予備を備えて。
体制は万全だったはずなのです。

しかし、事件は突然起こりました。

そして、この事件に一月以上も振り回されることになろうとは、当初は想像もしていなかったのです……。


【ハードディスクの故障は突然に ①】


さて、物語風に始めてみましたが、アルファで事件が起こりました。

その事件とは、ハードディスクの故障。

ハードディスクには社内の情報がほとんどおさめられています。現場のデータだったり、竣工した住まいのデータだったり、作業中のデータだったり…。

機械というものはいつ故障するかわかりません。だからこそ、普段からきちんと備えをすることが大事です。

アルファでは、社内のネットワークをつないで、社内の誰もがアクセスできるハードディスクがあります。もちろん、大事なデータが入っているので、バックアップは念入りにしていました。

こんな感じで。
before-crash

①普段使用している、データを保管するためのハードディスク。
②ミラーリングと言って(RAID1とも言う)、リアルタイムで①と同じデータを保持するハードディスク。
③さらに、外付けのハードディスク。リアルタイムではないものの、定期的にデータをバックアップしているもの。

予備だけでなく、予備の予備まできちんと構築しています。念のために。
これだけ念入りにしていれば大丈夫だと思いますよね? IT担当は思ってましたよ。大丈夫だって。
……間違ってたけど……。


事件の予兆はありました。

①と②のハードディスクは同じ筐体の中に保管されているのですが、そのうちの片方が数か月前エラーを起こしたのです。
その時はハードディスクを取り出し、差しなおすことで元に戻りました。

そして事件の起こる2週間前くらい。
③のハードディスクの中身をチェックしていると、バックアップが部分的に取れていないことが判明しました。

きちんとバックアップしなきゃ、と思いながらも仕事が忙しかったのにかまけて、そのうちやろうと放置していたのがいけなかった。

ある日、それらのハードディスクを管理するためのソフトに、ビックリマークが出ていました。

mark_warning01

嫌な予感……。

ただ、数か月前に同じようなことが起こって、ハードディスクを差しなおして解決した過去があります。だから今回も同じようにすれば元通りになるかもと思い、一度ハードディスクが入った筐体の電源を切り、ハードディスクを差しなおして電源を入れると……。

電源のランプの点滅が止まらない。通常はランプは点滅でなく、つきっぱなしなのに。

パソコンの管理ソフトにも認識されない。いつもは電源入れればすぐに認識するのに。

……壊れた?


続きます。